
電通労組は、第41回定期大会を7月28日、仙台市にて開催しました。1980年の組合結成から組合機関紙として発行し続けてきた「真紅の旗」が今18春闘で400号となりました。大会終了後、400号達成を記念したレセプションを開催いたしました。また、翌日は親睦組織「あゆみの会」の結成総会を開催して、今後の活動を確認しました。
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<400号達成は、組合員が運動を貫いてきた証>
大内本部委員長は、「真紅の旗400号達成は、組合員全員が運動の基軸を貫いた証である。これからも職場にその闘いを伝えていこう。」「全国各地で自然災害が続いているが、安倍政権の対応は、助かる人も助けられない人災といってもよい状況だ。安倍一強体制の下でやられっぱなしではあるが、反対運動も拡がっている。安倍自公政権打倒を全国の仲間とともに強めていこう。」「今後の組織のあり方について、討論を経て『あゆみの会』結成にたどり着いた。仲間の縁を大事にして地域での活動を軸に展開しながら会の活動を進めていこう」と挨拶しました。
<北朝鮮危機を利用した安倍政権の軍拡許すな!!>
大会は、本部執行委員会から「経過報告」として、8時間働けば生活できる賃金を求めた18春闘総括、賃上げはあったが非正規労働者の生活向上の賃上げになっていないこと、労働時間規制の撤廃など70年ぶりに改悪「働き方改革」を中心にした安倍政権の攻撃、強行採決の連発、北朝鮮情勢を利用した軍拡的動き、板門店南北会談、米朝会談を経ても変わらない安倍政治などの情勢提起ありました。
<NTTは、ブロッキングに加担するな!>
NTTリストラとの闘いでは、企業買収を図りながら国際化を強め、海外収益を2割から4割へ拡大させようとしていること、職場では、NTT版働き方改革として、フレックスタイム制の拡大(時間外労働の削減)、福祉関係業務も含めたパソナへ業務委託など労働者の生活や権利をないがしろする施策が進められていること、政府が進める海賊版サイトのブロッキング対策(プロバイダーによる規制)について、NTTグループ三社は、政府の方針を鵜呑みにしてユーザー閲覧をブロックキングしようとしていること、それに対して電通労組は、「ブロッキングは、通信の秘密の侵害、政府検閲への加担、言論・表現の自由の侵害、アクセス監視」であり容認できないと「声明」を出し、NTTドコモ、NTTコミュニケーションズ、NTTぷららの三社とNTT東日本に対して「ブロッキングに加担するな」と申し入れを行ったことが報告されました。
<高度プロフェショナル制度を実施させない取り組みを!>
活動方針の提案では、働き方改悪関連法の廃止を求めて闘うこと、「高度プロフェショナル制度」を職場で実施させないこと、安倍政権が次に狙っている「解雇の金銭解決」の法制化や通常国会で断念した「裁量労働制」の再提出を許さない闘い、NTTリストラとの闘いについては、インターバル制度の導入、ワークライフバランス実現などを求めて闘うことが示されました。
安部政権打倒の闘いについては、2020年改憲攻撃に対した改憲阻止の闘いも正念場であるが、1350万筆の改憲反対署名を更に拡大しながら、沖縄県知事選での「オール沖縄」の勝利に向けた闘い、原発の再稼働を許さない各地域の闘いを強めていくことが提案されました。
<原発再稼働を許さない取り組みを強化しよう!>
大会討論は、原発再稼働を止めるための闘いについて「小泉、小沢会談で『脱原発統一候補』の擁立を訴えているが、郵政民営化を強行した小泉は信頼できないが私たちはどの立場をとるべきなのか」「東北電力と離婚しよう→新電力へ」「原発安全神話から被ばく安全神話への動きに反撃する取り組みが必要」「福島の実態として38万人甲状腺がんの顕在化など原発事故が進行中であること」などが報告され、帰還解除区域と規制区域の分断、避難者間の分断など様々な「分断」について原点に立ち返った取り組みが必要という意見など真摯な討論が行われました。
さらに放射能汚染廃棄物の焼却問題の取り組みや女川原発再稼働を県民投票で決めようと開始された「県民投票条例」制定を求める署名運動の報告が行われ、今後、各地域の運動を繋ぎながら更なる運動の強化を図っていくことにしました。
青森支部からは、組合員の野辺地町議会補欠選挙への立候補が表明され、状況分析や現地での取り組みが報告され全体で勝利に向け闘うことが確認されました。
活動方針案は全体で確認され、安倍政権を打倒する闘いを総がかりで展開する「大会決議」を採択して大会は終了しました。
決議文 PDF


大会終了後、東北全労協、宮城全労協傘下の労働組合の仲間の参加を頂いて、「真紅の旗 400号記念レセプション」が開催されました。
地域全労協の仲間からは、電通労組結成時のエピソードとして、「労金加入時」における全電通(現NTT労組)の横やりを許さず加入させたことや街頭デモにおいて権力の不当な弾圧から電通労組組合員を防衛するために各労組が周りを固めて行進したことなどが紹介され、40年間の私たちの運動が地域の仲間に支えられて積み上げてこれたことを再確認したところです。
レセプションは、乾杯後、「私たちの手から仲間の手に」と題した「400号達成記念誌」(83ページの大作?)の構成と電通労組の歴史が司会から紹介され、記念誌に掲載された写真やチラシを見ながら闘いの軌跡を参加者で振り返りました。
チラシ校正や印刷、発送を中心に担った組合員からの思いや苦労話をインタビュー。感謝の記念品を贈呈してその苦労をねぎらいました。その後それぞれの得意の「闘いの歌」(?)を歌い和気あいあいのなかで記念レセプションは進められました。

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