処分場建設反対!「指定廃棄物最終処分場」候補地視察!!

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<宮城県加美町田代岳現地を視る> 

 11月1日、福島第一原発事故で発生した「指定廃棄物」の最終処分場候補地にされている加美町田代岳と大和町下原地区の現地視察会がみやぎ全労協の主催で持たれました。「ふるかわ平和のつどい」の斉藤さんの案内で総勢17名が参加しました。

 あいにくの雨。加美町宮崎支所に集合して、斉藤さんから「現地は環境省の一方的なボーリング調査に対して町民、住民が調査阻止行動を展開しており、緊張していること」「環境省など調査強行派の動きもあること」など簡単な状況説明を受け、「指定廃棄物最終処分場建設絶対反対」と書かれたプラカード(斉藤さんいわく:田代岳への「通行証」)が配られ、反対であることを表明して現地に向かいました。

 現地は、雨とガスでほとんど現地の状況が見えませんでした。田代岳(もともと箕輪岳と呼んでいたが、環境省が指定した時からこの一帯を田代岳と呼ぶようになったそうです。)は、加美町と鳴子町(大崎市)の分水嶺であり、ここに降った雨は、加美町の田川に流れ下り、二ツ石ダムに流入していき、鳴子側には岩堂沢ダムがあり、文字通りこの地域の水源に流れ込むそうです。田代岳は、山形県最上町との分水嶺でもあり、宮城県に40%、最上町に60%が流れ出るそうです。その意味でも、ここへの建設は、加美町のみならず、最上町、大崎市鳴子地区の生活に大きな影響を及ぼすことは明らかですが、両地区とも見て見ぬふりという状況であるようです。


    写真 141101「指定廃棄物最終処分場」候補地 宮城県加美町田代岳現地を視る


 田代岳の山頂部分は、二ツ石ダム建設のために切り出され、四方を20m以上の法面状態に削られています。土質はもろく、候補予定地の「広場」になっている部分には崩れ落ちてきた岩石がごろごろしていました。また、風は強く、立ち木は一つもなく少しある草木は一方向に押された形で立っていました。このようなところになぜ処分場を建設することか、素人のわれわれでも無理だと感じるところです。

 ダム建設の土石を運び出すために作られた山頂までの舗装道路、土石を切り出した跡地のスペースが廃棄物置場としてすぐ使える「利便性」など、田代岳が当初から第一候補で大和町と栗原市の候補地は「当て馬」であることがこの間の環境省、宮城県の動きをみると見て取れます。 

 10月8日、詳細調査のための事前調査が加美町への通知なしで実施され、さらには環境省が東京から20数名を動員して加美町全世帯8000戸に配布した「建設が安全であるとした冊子」(これも加美町には通知なしで配られた。)など、加美町民は、住民の意向を尊重して進めるとした環境省の発言が詭弁であることに憤りを持ち、ボーリング調査阻止行動を展開しているのです。加美町での阻止行動は、大和、栗原市での調査も実施させないでいます。環境省は、加美町に対して「住民説明会」を開催して理解を求めるとしていますが、糾弾会になると思います。いずれにしても、11月初旬が山場になると思います。全県の力で加美町の闘いを支えていくことが求められています。

    写真 141101「指定廃棄物最終処分場」候補地 宮城県加美町田代岳現地を視る


<王城寺原実弾演習場に隣接する処分場候補地・大和町下原地区> 

 雨に濡れる紅葉した樹海林を見ながら、大和町下原地区へ向かいました。この升沢、下原地区は、陸上自衛隊王城寺原演習場の拡大のため15年前50軒ほどあった住民が集団移転を強制された場所です。防衛施設局が、買い取ったのは宅地と田んぼだけで畑や山林は残されたままだそうです。いたるところに防衛施設局の土地であることを示す立て看板がたっていました。この地区は、王城寺原演習場の誤射、誤弾事故があったところでもあり、このような危険と隣接する場所を候補地に指定すること自体、疑問を持たざるをえません。船形山へ向かう道路には「建設反対」の幟旗がたくさん立っていました。

 下原地区視察後、吉田地区にある「権現茶屋」で昼食をとりながら、店主である早坂さんから大和町の反対運動についてお話しを伺いました。この「権現茶屋」は以前升沢地区にあったのですが、集団移転でこの地に来たそうです。用地買収の対象にならなかった下原地区の自分所有の土地に作業小屋を建てて、仕事をしているそうですが、防衛施設局が来て「作業小屋をなんとかしてほしい」と言ってきており、「自分の土地になにを建てようが関係ない」と拒否したので、それを退けるために「処分場を下原に持ってこようとしているのではないか」と語っていました。

 大和町は、反対運動が他の二市町と比べると遅れていますが、旧升沢、下原地区に住んでいた人々が中心に、これから運動を拡げていこうとしています。

 雪が降る前に詳細調査を終了したいとする環境省の動きもあり、今後の動きを注視して建設を許さない3候補地の住民の運動を支えることが求められていることを実感しました。


    写真 141101「指定廃棄物最終処分場」候補地 宮城県大和町下原地区現地を視る