2・17 電通労組第41回本部委員会を開催

官製春闘反対!
ディーセントワーク実現!
8時間働けば生活できる賃金引上げを勝ち取ろう

   

     


 18春闘方針を確認する第41回本部委員会を2月17日、仙台で開催しました。

 18春闘は、安倍政権が「働き方改革実現会議」で経済界に賃上げ要請したことにより、5年目の「官製春闘」として展開されています。これまで4年間の官製春闘では大企業中心の賃上げのみであり、中小企業の労働者との賃金格差は縮まらず、非正規労働者の賃上げには至っておらず格差は拡大し続けています。

 一方で「働き方改革」として、長時間労働の規制や同一労働同一賃金など、労働者に期待を持たせるようなスローガンを並べて労働条件が改善するような幻想を与えながら、実質は産業界からの要請に応じて企業にとって都合が良い「働かせ方改革」であることが明らかとなっています。

 「働きかた改革」を目玉とする安倍の戦略は労働組合の関与を排除してトップダウンで決めていくという労働組合の必要性や存在を否定した施策の展開であり、討論のなかで、労働組合の闘いで勝ち取る春闘にしなければならないことを確認しました。

 加えて「働きかた改革」ではなく企業にとって必要な「働かせ改革」「労働破壊」であることを明らかにする取り組みを進めることを確認しました。そのために全員のストライキ闘争で要求実現のために闘うことを決定したところです。

 18春闘はこのような「官製春闘」を打破し、安倍政権と対決する「総がかり春闘」として闘い、大幅賃上げとディーセントワークの実現を目指す闘いとして展開することを全体で確認しました。


「分断勤務」反対!「勤務間インターバル制度」の導入を実現しよう!


 NTT東日本―東北の職場状況は労働者の高齢化、退職によって慢性的な要員不足となっているが将来の要員確保の展望がしめされないままに設備の職場では営業支援業務を拡大しようとしていること、営業の職場では、個人に係る負担が増加し、時間外労働の削減で自宅まで業務用携帯を持って仕事している状況などがあること、一方で業務の集約によって派遣労働者の切り捨てが行われていることなどの報告がありました。

 18春闘の中でもこのような問題の解決に向けた取り組みが必要という意見が出され、団体交渉などの場で実態の解明、将来的な要員確保、業務展望などを明らかにさせて行くことを確認しました。また、「分断勤務」や長時間労働規制のために、「勤務間インターバル制度」の導入を求めて、労働者の命と健康を守ることを柱に闘いを展開することを確認しました。

春闘を巡る情勢は、株価の乱高下、円高傾向が続く中、企業業績に差異が出て大手電機を除き昨年までのような賃上げ実施が困難な情勢となってきています。
安倍官製春闘を打破し闘いの強化が求められている情勢と言えます。
 8年目の3・11を迎え東日本大震災、福島第一原発事故の被害の大きさ、復興の困難さ、復興格差、人が戻らない地域の状況がより明らかとなりました。
 安倍政権は復興予算の削減、原発事故被災者の強制帰還の拡大と補償打ち切り等、被災者の希望を奪う政策を強行しつつ、2020年までの復興事業の完了を目指すと宣言しています。
一方、森友問題での財務省の不正の発覚や働き方改革関連法案を巡る国会対応で政権基盤が揺らぐ状況となってきています。今こそ安倍政権を打倒するためにも18春闘を闘いましょう。
 8時間働けば生活出来る大幅な賃上げをかちとり、格差・貧困をなくし、ディーセントワークを実現するため闘いましょう。

 全力で18春闘勝利に向け闘おう!


<18春闘スローガン>
 

   1、ディーセントワーク実現!8時間働けば生活できる賃金引上げを勝ち取ろう!

   2、官製春闘反対!貧困・格差・差別を許さない! 総がかりで18春闘勝利しよう!

   3、改憲阻止!戦争出来る国づくりを目指す安倍政権を打倒しよう!

   4、沖縄新基地建設阻止!沖縄の民衆とともに選挙戦に勝利しよう!

   5、被災地切りすて反対!原発再稼働、原発輸出反対!脱原発社会実現を!

   6、労働者切り捨て、労働破壊の「働き方改革一括法案」の成立阻止!

   7、社会保障切り捨て反対!セーフティーネットの確立を闘い取ろう!

   8、リストラとNTT版働き方改革による労働破壊、賃金破壊と対決しよう!職場のブラック化阻止!